第2回「PDMシステムとの連携 その2」
みなさん、こんにちは!MICRO CADAM道場の師範代を務める永田です!
この道場ではMICRO CADAMを極めるため、実際にお客様へご提供した個別開発の事例を全8回のシリーズでご紹介します。 第2回目の稽古内容はPDMシステムの連携 その2「新規図面作成の自動化!」です。 それでは近藤初段!早速稽古を開始しましょう! |
はい、初段の近藤です! 永田師範代、今回もよろしくお願いします!
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第1回目の「注記入力の自動化」では、注記の数だけ繰り返していたコピー&ペーストをボタン一つで実現することで、大幅な効率化を図れることをご紹介しました。
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このフローですね。この例では今までのオペレーション数が半分に削減できましたよね!
記入したい注記の数が増えれば増えるほど効率化の効果が高いことを確認できました。 |
そうです!
ただ、とても効率化されたように見えますが、このフローはまだまだ改善できる余地があります。どこだと思いますか? |
・・・第2回のタイトルにもなっている「図面作成」でしょうか?
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その通りです。今回はこの部分の改善に注目してみましょう!
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第1回の内容は「PDMシステムと連携」と書いていましたが、MICRO CADAMとは厳密には連携しておらず、CSVファイルを介した連携を取っています。
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いわゆる疎結合(Loose coupling)ですね!
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そうです。こうしておくことで仮にPDMシステムが変更となった場合もMICRO CADAM側で開発した注記入力機能は継続して使用できる、といったメリットがありますね。
一方、下記のような処理が必要になりオペレーションが増える要因にもなってしまいます。 |
なるほど。
さらなる効率化を図るためには2つのシステムをより密に連携する必要があるのですね。 |
今回の事例ではPDMシステムから直接MICRO CADAM図面を作成できるよう「図面作成プログラム」を開発したケースについて説明します。
それでは、具体的に見ていきましょう! まず、PDMシステムからこのプログラムを呼び出せるようPDM側にメニューを追加してもらいます。(「MICRO CADAM図面作成」ボタンやメニューを追加するイメージです) |
おお!これでMICRO CADAMを立ち上げて「新規作成」をしなくてもPDMシステムから図面が作成できますね。
ただ、効率化としてはあまりインパクトがないような。。。 |
大丈夫です。効率化はまだまだこれからです!
この図面作成プログラムで様々な情報を設定できると、より便利だと思いませんか? 例えば図枠サイズを指定できると、図枠をコピーするといった手間もなくなります! |
新規図面が自動で作成されるので、設計者の方はすぐに作図作業に取りかかれますね。
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近藤初段、他にもまだ効率化できると思いませんか?
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え?!まだありますか?
図枠も自動コピーされているので、設計者の方はすぐに作図できるし。。。うーむ。 |
第1回の稽古を思い出してみてください!
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・・・あっ!注記でしょうか!?
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そう。前回、PDMシステムには属性情報があり、それらの情報を図面の注記として記入する事例をご紹介しましたね。そのタイミングは、図面を新規に作成する時でもいいのです。
特に表題欄の項目(図番や作成者名、品名など)は新規作成時から入力可能ですよね? 下記のようなイメージですね。 |
なるほど、ここまでできれば図面作成においても、かなりの効率化が実現できそうです!
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新規図面の自動作成というと単純なファイル作成をイメージされるかと思いますが、「図面作成プログラム」を開発することで新規図面の作成時に図枠サイズの指定や属性情報を追加するといったような自動化も可能なんです!
さて、近藤初段、これで今日の稽古は終了です。 次回の稽古もPDMシステムとの連携ですが、少しテーマを変えて他部門とのコラボレーションを実現するPDF自動作成について紹介します。 |
いかがでしょうか?「図面作成プログラム」は、PDMシステムから新規図面作成するだけではなく、指定した図面枠のコピーや注記の自動入力まで実現することが可能です。表題欄や部品欄に変更が発生した場合は、第1回の注記自動入力を使って必要に応じてアップデートも可能ですので、設計者の方は図面作成に専念できます。
PDMシステムに限らず既存システムとMICRO CADAM、図面連携をご検討されておりましたら、ぜひご相談いただけると幸いです。
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