第5回「図面内の要素比較による検図作業の効率化」
みなさん、こんにちは!
MICRO CADAM道場の師範代を務める永田です! この道場ではMICRO CADAMを極めるため、実際にお客様へご提供した 個別開発の事例を全8回のシリーズでご紹介します。 第5回目の稽古内容は「検図作業の効率化」です。 |
はい!実際に検図をした経験はありませんが…
「製図のルールに従って描かれているか」や「設計内容に問題がないか」をチェックする作業と聞いています! |
その通りです。主なチェック項目としては
・図形の尺度や配置が適切か等を確認する図形の確認 ・寸法や記号の確認 ・表題欄、部品欄の確認 などがあります。 |
なるほど。
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今回のサービス事例でご紹介するお客様は、検図チェック項目の中でも「表題欄、部品欄の確認」を対象に効率化を実現しました。
こちらのお客様のケースでは、図面を流用する際に古い「部品番号」の記載が残ってしまい、そのチェック漏れから大きな手戻りが発生することが課題でした。 |
やはり目視だとどうしてもミスは発生してしまいますよね。
組図など部品欄行数が多いとチェックするのも大変ですよね。 |
そうなんです。
なのでまずはお客様には、最新の部品番号が記載されているマスターをご用意いただきました。 これはテキストファイルやエクセルなど情報が認識できるものであれば何でもOKです。 お客様によっては「マスター図面」といった形でMC図面を用意されているケースもありました。 |
この部品番号マスターと図面内の注記を自動でチェックしてくれるんですね!
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そうです。
部品内の注記情報を検索して部品マスターの情報と照合します。 もし部品マスター情報にない注記情報があれば警告メッセージを出したり、注記の色をハイライトして検図者に伝えます。 今回の例ではMICRO CADAMのファンクションに今回個別開発した機能を「検図」という名前で追加しました。 |
この「検図」ファンクションを実行すると部品番号マスターとの照合が実行されます。
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照合の結果、部品番号マスターに登録されていない部品番号がMICRO CADAM図面内にある場合は警告メッセージを表示したり、図面内の対象注記の色を変えて設計者が分かるように表示するわけです。
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「古い部品番号」が使用されているか一瞬で把握できますね。
図面流用の際に残ってしまっていた「古い部品番号」による手戻りもなくなりますね!! あれ?でも注記って部品番号以外にもいろいろとありますよね?寸法とか表題欄とか。。。 あっ!!オーダーメード開発ですね!? |
そうです。お客様の図枠に合わせて箇所を特定したり、品番の命名ルールがあれば、それに従った注記のみを比較対象にすることもできます。
お客様独自のルールが明確であれば、MICRO CADAM図面内の要素を比較して自動でチェックできますよ。(例:風船記号の半径チェック等) |
確かに!比較する対象要素も品番以外にもいろいろ展開できそうです!
お客様独自の注記記載ルールがあってそのルールに従っているかをチェックしたり! |
近藤初段!スキルが身についてきましたね。残り3回!引き続き稽古していきましょう!
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いかがでしょうか?
今回のケースでは図面内の部品番号をチェックする個別開発事例をご紹介しました。
稽古内でも示しているように、部品番号以外にも図面内の注記をチェックすることができますので、お客様の設計プロセス、ルールに合わせた応用が可能です。効率的にチェックしたい注記情報があれば、ぜひご相談ください!
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